塗料の種類・特徴
2017/06/02
外壁塗装の塗替えをするにあたり、どのような塗料を選ぶのが良いのでしょうか?
塗料は種類も多いし値段もかなり開きがあるので、どれが適切なのかわからなくて困ってしまいますね。
ここでは打合せに少しでも役立つよう、塗料の種類や効果をご紹介したいと思います。
塗料の種類
はじめに代表的な塗料の種類と特徴をご説明します。
・アクリル系塗料
発色が良く低価格で人気がありましたが、耐久性が低いものが多く現在はあまり利用されていません。
・ウレタン系塗料
柔らかく密着性があるため扱いやすいです。
価格も手頃でシリコン系塗料が出てくるまでは主流の塗料でした。
密着性の求められるプラスチック樹脂部材(雨樋など)や鉄部などにオススメです。
・シリコン系塗料
ウレタン系塗料に比べ耐久性があり、価格と機能のバランスに秀でています。
現在主流の塗料です。
価格的に非常に安価なものから高価なものまで幅が広いのが特徴です。
微弾性や弾性など伸縮率が高くひび割れが入りずらい特徴をもつシリコン系塗料もあります
・フッ素系塗料
ほとんどの面で先の3種類より優れている塗料ですが、価格が高いことや、塗膜が硬いためヒビがはいりやすかったり、フッ素を塗った場合、次回の塗替えもフッ素塗料を選ばなければならず(密着相性の問題で)次回、塗替え時に塗料の進歩により発展した塗料の恩恵を授かれない可能性がある点などが難点です。また密着相性の問題によって地震など予期せぬ問題で補修が必要になった場合、また価格の高いフッ素を選ばなければならないため高コストになる可能性がありあmす。
・遮熱塗料
太陽光を効率良く反射して建物に熱が伝わるのを防ぐ、断熱効果のある塗料です。
ヤマトリフォームではこちらの遮熱塗料はお勧めしていません。(機能低下が早く、機能が低下すると夜間の室内が余計に熱くなるなどの問題点があるため)
温度対策うあ省エネルギーを目的の一つに持ちたい場合は熱交換塗料をお勧めしています。(機能が半永久的に続くため)
・光触媒塗料
太陽光で汚れを分解し、それを雨が洗い流すことで壁をキレイにします。
しかしながらホコリのたまりやすい場所や汚れやすい場所は日の当たらないような場所が多く、光触媒の名前の通り日が当たらないと効果も全くえられないため注意が必要です。
耐用年数はどう違う?
それぞれの耐用年数はどのぐらいでしょうか?
おおよその期間は以下の通りです。
・アクリル系塗料:5~6年程度
・ウレタン系塗料:5~12年程度
・シリコン系塗料:5~15年程度
・フッ素塗料:8~15年程度
・遮熱塗料:5~12年程度
・光触媒塗料:8~15年程度
基本的にグレードの高い塗料ほど耐用年数は長くなりますとホームページなどに記載されている事が多いのですが、実際には各種塗料メーカーに耐候性促進試験と呼ばれる所謂、耐久性試験が行われており一番長くもつ(一番色褪せずらい)ものが耐候性一種、その次が耐候性二種、その次が耐候性三種という規格があり、ウレタンだからもたないとかフッ素だから長くもつだとかの理論は成り立たないことになります。
しかし、塗料の寿命は外壁材の種類や環境にも大きく影響を受けますので、考慮が必要です。
用途ごとに適した塗料
塗料ごとに適した使われ方をしてこそ、その特性を生かすことができます。
いくつかの用途例をあげ、それに適した塗料と選択理由をあげてみたいと思います。
(1)コストをかけず店舗のような塗替えサイクルの早い建物を塗装
→ 安い塗料をお選び下さい。また下塗り要らずの上塗り二回で大丈夫という塗料もあります。
(2)部分的に剥がれている箇所の修復や外壁の細かい箇所の塗装
→ ウレタン系塗料(密着性が高いものが多い)
軒天や基礎などの補修は専用塗料をお選び下さい
(3)どの塗料を使ったら良いかわからない、決められない
→ 条件や目的などによって使うべき塗料が変わるので弊社にお尋ねください。
(4)高層ビルのような外観の美しさをアピールする大型建物の塗替え回数を減らす
→ 耐候性一種塗料をお選び下さい。さらに塗り工程を増やしてクリアーを重ねるなどの工夫も可能です。
(5)省エネ、節電、環境対策
→ 熱交換塗料が最善です。
(6)手間をかけずに外壁の美しさを保つ
→ 撥水系塗料ではなく、親水性塗料をお選び下さい。
まとめ
ここでご紹介した以外に新しく開発された塗料もありますし、既存の塗料も水性・油性などさらに細分化されています。
細かい部分の選択はリフォーム業者に任せるしかありませんが、できるだけ詳しく説明を聞いて、費用対効果が高いものを選ぶようにしたいですね。
こちらのページでお勧めの塗料と費用についても説明をしておりますので、ぜひご覧ください。
(https://yamato-gunma.com/prg/cost/)