
外壁塗装を行おうと考えた時、どうしても費用のことは気になってしまいますよね。
そのため高額になりやすい外壁塗装工事の費用を、少しでも安くしたいと考えている方も多いでしょう。
実は、自治体によっては工事費用の一部を負担してくれる補助金や助成金制度を設けているところもあるため、そうした制度を活用するのも、工事費用を抑える一手です。
■外壁塗装の助成金と補助金について
助成金も補助金も、返済不要な点では同じですが、申請に若干の違いがあります。
助成金は、自治体が指定した塗料を使うなど一定の条件をクリアすれば誰でも受けられる制度です。
一方、補助金の場合は審査を受ける必要があります。条件が厳しい分、支給額は補助金の方が高い傾向にあるようです。
支給額の目安は、工事費用の10~15%、または10万~20万円を上限とした一定額としているところが多いようです。
なお、自治体によっては助成金・補助金の支給がないところもありますので、必ず自治体へ確認しておきましょう。
■受給の条件
助成金や補助金を受けられる条件ですが、各自治体によって定められているため適用条件や申請方法は異なります。
一般的には、遮熱塗料や断熱塗料などの「省エネ・環境に配慮した指定の塗料を用いて外壁塗装を行うこと」が第一条件とされます。
そのうえで、築年数や耐震性などの基準を満たしていることを付加している自治体が多いようです。
なお、申請をする際には塗料の性能を示す「試験結果報告書」などの書類を提出する必要があり、これをクリアしなければ受給対象にはなりません。
つまり、工事をする塗装業者にも助成金や補助金についての知識があるところを選ぶことも条件といえます。
一部の自治体では、塗装業者が指定されているところもありますので、確認しておきましょう。
また、助成金は国からの補助を受けている自治体がほとんどですから、税金滞納者は受けられませんので注意しましょう。
■助成金の受け方
受給されるまでの大まかな流れは、以下の通りです。
(1)自治体に申請する
(2)自治体から決定通知が届く
(3)外壁塗装工事を着工
(4)工事完了後に報告書を提出
(5)自治体担当者が施工状況を確認
(6)助成金の受給
ここで注意しなければいけないのは、「業者に依頼する前に自治体へ申請すること」です。
助成金の予算枠は毎年決まっており、希望者が多いと抽選になることもあります。
工事完了後に申請しても受給されませんので、必ず事前に申請するようにしましょう。
また、申請時や施工状況を確認する際に、自治体によっては建物の見取り図や平面図、工事前後の比較写真などの提出を求めるところもあります。
こうした点からも、助成や補助に関する実績の多い施工業者を選ぶことも重要なポイントといえます。
■まとめ
申請の手間や受給条件などがありますが、工事費用を抑えられることを考えれば、助成金や補助金を上手に活用したいところです。
繰り返し述べますが、申請方法や受給条件は各自治体によって異なりますし、そもそも制度がない地域もあります。
また、業者選びにも関係してくるものですから、事前に自治体のホームページまたは窓口でチェックしておきましょう。