
外壁にはどんな種類のものがあるの?
外壁は建物の見た目を左右するとともに、風雨や紫外線から建物を守ってくれる存在です。
ひと口に外壁といってもさまざまな種類があり、どれを選ぶかによって質感や特徴が大きく違ってきます。
「お手入れがラクな外壁がいいな」「高級感のある外壁にしたい!」など、外壁に求める機能は人それぞれ。ニーズに合ったものをお選びいただけるよう、それぞれの特徴を簡単にご紹介していきます。
■外壁の種類
・サイディング
「サイディング」とは建物の壁に貼る外装材で、大きく分けると「窯業系」「金属系」の2種類があります。
外側をサイディングで覆うことで塗料などに比べて頑丈に家を守ることができ、品質も安定しやすいことから広く普及してきました。
タイル調のものから木目のものまでデザインも多種多様。好みに合わせて選びましょう。
ただ、表面の塗膜が劣化したり、継ぎ目のシーリング材が傷んだりすると防水機能が低下するため、定期的な塗装などのメンテナンスが欠かせません。
そのため、親水性サイディングや光触媒サイディングなど、メンテナンス頻度を減らせる機能性の高いものもラインナップされています。
・トタン
薄い亜鉛メッキ鋼板に塗装をした板で、非常に安価な外壁材です。
金属なので防水性に優れており、波板タイプであれば湿気もあまりこもりません。
ただし、断熱性はほとんどないうえに大変錆びやすく、いったん錆びると内側の構造も傷みやすいため、近年ではほとんど見かけなくなりました。
・モルタル
湿式の外壁材で、「ラス」という針金の網などの上から業者が塗って仕上げます。
モルタルとは砂や水、セメントを混ぜて練ったもので、サイディング材が普及するまではよく用いられていました。
ただし仕上がりが職人の腕に左右されますし、収縮によってクラック(ヒビ)がはいるので、定期的なメンテナンスが重要です。
塗り方によって表情を出したり何かを埋め込んだりできることから、見た目を重視して現在でもモルタルを選択される方もおられます。
・ALC
「autoclaved light weight concrete」の略で軽量気泡コンクリートのことです。
気泡を入れることで、コンクリートの耐久性を維持しながら約4分の1まで重さを軽減しました。
断熱性・耐火性に大変優れており、地震にも強いうえに音もあまり通しません。
ただし、防水性が低く吸水性が高いため、メンテナンスに注意が必要です。
またこの弱点を克服するため高品質な塗料でコーティングなどの対策は必要になります。
・RC
「Reinforced(補強された) Concrete(コンクリート)」の略で、鉄筋コンクリート造の建物のことです。
気密性に優れており、耐震性や耐久性、耐火性も高いという特徴があります。
表面に撥水材を塗った「打ちっぱなし」のほか、吹き付け材やタイル材による仕上げもあります。
・タイル外壁
陶器質、磁器質、せっ器質などのタイルを貼り付けて仕上げる外壁です。
初期コストは高めですが、耐水性や耐火性、耐久性に大変優れており、優れた質感が魅力です。
■まとめ
種類によってさまざまな特徴がある外壁材。
見た目のイメージも大切ですが、外壁材のメンテナンスによって家そのものの寿命も変わってきます。
どのような外見にしたいか、そしてその外壁のお手入れの方法にも注意して選択しましょう。
ヤマトリフォームではお客様に最も適したものをご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせ下さい。