鉄部の錆について お家は外壁だけじゃない!
2015/02/18
錆と言っても二種類の錆があることを覚えておいて下さい。
1.赤錆 (酸化鉄)皆さんが言う錆がこれにあたります。鉄と空気中の酸素と水分が反応して出来るもので、非常に不安定な錆と言われています。表面に出来た錆が時間の経過につれて内部へ進行し鉄自体をボロボロにしてしまう性質の錆です。
2.黒錆 (四三酸化鉄) 鉄を空気中で強く熱して酸化させたもので、とてもキメの細かい錆で表面を覆う形で黒錆びを発生されることで内部を保護する性質を持つ錆です。中華鍋やフライパンは、表面を人工的に黒錆で覆っています。
難しい話になってしまいましたが、塗装職人にとって鉄部の塗装って一生の課題なんですよ(T_T)
現在では赤錆を黒錆へ転換する材料もあります。
私の考える最高の鉄部塗装は、
鉄部の錆部分を出来る限り研磨→赤錆部分に錆転換剤を塗布→鉄部全体に錆止めを塗布→耐水性の高い塗料(湿度透過率の低い塗料)を塗布
ここまで、やると安心です。一般的な塗装より手間を掛ける工法のため単価は上がってしまいますが、職人として良い内容を選んでいただき良い仕事をして行きたいですね。
代表 登丸