外壁を長持ちさせる方法は?
2018/03/09
外壁塗装をはじめとする定期的なメンテナンスは、外壁材そのものを長持ちさせるために重要な役割を果たします。もし、メンテナンスを怠ったがために外壁材を張り替えることになると、工事にかかる手間と費用は、塗装よりもずっと大きなものになってしまいます。
それを避けるために、ここでは外壁材を長持ちさせるために重要なポイントをまとめてご紹介していきます。
■塗装のタイミング
外壁の塗膜は経過年数によって徐々に傷んでいき、劣化の症状が表れます。
劣化の段階によって「チョーキング現象(指で触ると白い粉がつく現象)」「ヘアクラック(小さなヒビ)」「藻や苔の発生」「塗膜の剥がれ」など症状が異なりますが、これらの症状は塗膜の性能が失われてきた証拠です。
放置をしてしまうと、外壁への影響がでてくるため当てはまるものがあれば、早めに塗装工事を行いましょう。
特に塗膜が剥がれる症状が起こる段階になると、建物の躯体に水が浸入したり、外壁材そのものが傷んだりする可能性があります。そこに至る前に、対処することをおすすめします。
■塗る回数を増やす
一般的な塗装の塗布回数は、下塗り、中塗り、上塗りの3回です。
塗布回数を増やすと塗膜の厚みが出て、耐久性を上げることができます。
ただし、メーカー推奨と異なる回数塗る場合は、逆に塗膜の剥がれなどが起こる可能性も。
実績が多く、塗料に対する知識が豊富な業者に依頼しましょう。
■塗装個所に応じて塗料を変える
屋根、外壁サイディング材、木部、金属部。
これら塗装面によって環境や塗料の密着性が異なり、適した塗料の種類も違ってきます。
すべて同じ塗料を用いると無駄が出にくいためコストは抑えられますが、結果的に塗膜の劣化を早める可能性もあるため、塗装個所に応じた塗料を用いることが、外壁の寿命を延ばすことにつながります。
■塗膜の清掃をする
汚れをそのままにしていると、そこに水分が停滞しやすくなり、結果的に塗膜が劣化しやすくなります。特にカビや藻、苔などが付着していると、根が張ることで劣化スピードが早まります。
ご自分でこすり落として洗い流しても構いませんが、手の届かない範囲まで広がっている場合は、業者に依頼して高圧洗浄をしてもらいましょう。
■まとめ
ここでご紹介したように、外壁を長持ちさせるためには早めのメンテナンスが欠かせません。メンテナンス周期を守って適切な塗装工事を行えば、サイディング材の場合40年程度続けて使用することができます。
外壁材ごとに寿命は変わりますが、できるかぎりメンテナンスを行い、塗装の塗り直しの費用を節約し、さらに建物を守る外壁を長持ちさせることで、家そのものの寿命を延ばしましょう。