工事費用の内訳について
2018/03/09
外壁塗装はそれほど頻繁に行う工事ではないため、初めて工事を依頼する方は、費用の内訳もよくわからないのではないでしょうか?
実は外壁塗装の費用は、使用する塗料や職人の経験などによって大きく違ってきます。
つまり複数の業者から相見積もりを取る場合、条件を揃えず金額だけを比較しても意味がないのです。そこで、今回は、工事費用の内訳についてご紹介していきます。
■各費用項目の割合
外壁塗装における各費用項目の割合は、おおむね次のような数字になります。
この内訳は業者によって異なるので、あくまでも目安だとお考えください。
管理費・営業経費:30%
人件費(職人):30%
材料代(塗料、養生シートなど):20%
足場代:20%
相見積もりを取った中に極端に安い業者があると、そこが魅力的に見えるかもしれません。
しかし、足場代や塗料などの材料費は削ることが難しいため、安い業者は塗布回数を減らすなどの手抜き工事で人件費を抑えている可能性があります。安い価格設定には一定の理由があるため、極端な値引きには疑ってかかりましょう。
■見積書の見方は?
外壁塗装の見積書には、決まった形式がありません。
費用項目は業者によって異なりますが、おおむね上記でご紹介した項目について書かれています。
このほかに、施工面積として「外壁の面積(平米)」、塗装回数、工事期間のスケジュールなども書かれているはずです。
塗装回数は基本的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の計3回。これより少ない場合は、塗膜の強度が確保できません。また経験の少ないアルバイトを雇って塗装作業を行わせることで費用を安くしている業者もあるため、見積もりが安い場合には詳しく内容を聞くようにしましょう。
■まとめ
外壁塗装にはまとまった費用がかかるので、「少しでも安く!」と思うのは当然です。
ただ、費用を惜しんだばかりにすぐに塗膜が傷んでは、かえって損をしてしまいます。耐久性の高い塗料は高価ですが、安い塗料の倍の年数使用できれば塗装工事の費用が節約できるので、足場を組む費用が節約できる分総額では安く抑えることができます。
これまでお伝えをした通り、費用が安いかつ塗料の種類や塗装回数が書いていない見積書を出す業者は、おすすめできません。
少しでも疑問があれば遠慮なく質問してみましょう。その際に誠実な回答をしてくれるかどうかも、業者選びの参考になります。
管理費・営業経費 | 宣伝広告費や営業担当者、事務担当者の給与、資材の運搬などのこまごました経費が含まれています。 |
人件費 | 作業を行う職人の費用です。 |
材料代 | 塗料や養生シートなど、作業で使用する資材の代金です。塗料の種類によって、費用が大きく違います。 |
足場代 | 作業を安全に滞りなく進めるため、外注業者に依頼して足場を組みます。作業後は速やかに解体します。 |